転職 PR

英語の履歴書の仕組みを知れば自然にわかる優位に立つ5つの秘策

職務経歴書で優位に立つ秘訣
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

類似した経験やスキルを持った人たちが多数応募するなかで書類選考を通過し面接まで持ち込むには、職務経歴書で優位なポジションを築かなければなりません。
相応の実力が必要なのは言うまでもありませんが僅かひとつか二つの椅子取りゲームに参加しショートリストに残るためには、採用担当者が会って話し合いたいと思う職務経歴書を目指さなければなりません。

ここでは、数多く寄せられる職務経歴書で書類選考上優位に立つための秘策をお伝えします。日本語の職務経歴書作成にも役立つ内容です。

導入部分のサマリーで差をつける

サマリーはニュースリリースで言ういわばリードになる部分。採用者が新たなニュース、特ダネと感じさせる記事を読ませるようにサマリーをまとめることが重要です。
サマリーの出来は職歴を読むきっかけや職歴をどれだけ熱心に読むかを決定する集中力につながり、興味深く読んでもらえるきっかけにします。

サマリーは全体の履歴書のわずかなスペースしか占めませんがこのリードをうまくまとめることで詳細に記された本文、すなわち職歴につなげます。

サマリーは、通常3つ、もしくは4つぐらいの文章でご自身のキャリアを端的に紹介する部分です。

要点は3つ

なぜ、自分がその職種にふさわしいのか、次につながる、生かせる注目してほしい成果について売り込む
成果は自分が関わった部署やメンバーにどのような付加価値をもたらし、職場やチームメンバーの変革にどう関与したか
特定の経験やスキルや強みは関連する職務に絞って記載し、具体的に説明する

しばしば玉石混交の応募者にある中で採用者にとって少数の「玉」を見つけたように示すことが求められます。

サマリーで期待値を高めることができれば、採用担当者は自然に職歴に目が行きます。
なにより職歴はサマリーをより具体的に表現するところ。サマリーと整合性が取れてなくてはなりません。しばしば、職歴を書き上げた後にサマリーを書いた方が良い、といわれるのはこのためです。

USPを活用する

USPとは、マーケティングの言葉で「Unique selling Proposition(独自の強み、価値)」といわれ、数ある競合の中で自社製品を選んでもらうための施策で引用される言葉です。
転職市場でもまた、競合との差別化を図りニーズに合ったポジショニング戦略を作り上げ選んでもらえる人財を作り上げることが必要です。

求められるポジションで他者と差別化できる独自のUSPを作り出す。自分が他の誰よりも適性があることを示すことができれば、書類選考を勝ち上がり熾烈な競争から一歩前に出ることができます。

例えば大規模プロジェクトマネジメントの経験がUSPの場合

社内開発チームメンバー6人と開発パートナー2社のリーダーとして、売り上げ2億の広域診療情報プロジェクトをマネジメントしたことを売りに
Proven skills in delivering a large scale networking project, medical information exchange project, for over JPY200 million with 6 staffs and 2 System integrators.

販売パートナー支援チームで売り上げに貢献した、あるいは顧客満足度の向上に貢献したことをUSPにする場合、
Raised customer satisfaction score from 85% to over 98% in a 12 month period as a customer care representative
と書いて、顧客に対する熟練したコミュニケーションや提供するサービス品質の高さをアピールすることも可能です。

とにかく応募したポジションに関係するTransferable Skillsと合わせて数字で測れる成果を示すことが高評価になります。

リーダーシップを強調する

採用側では、Transferable Skillsの一つリーダーシップを重要視する傾向にあります。
会社が飛躍成長するために必要となる人材を教育、育成するためには豊富な経験やスキル以外にリーダーシップ必須です。

リーダーシップとはManagerやDirectorなど役職の経験有り無しを問いただしているものではありません。
例えば、所属年数が長く必然的にみんなをまとめ上げた経験があれば、リーダーシップとして記載することもできますし、ベンダーとの交渉でプロジェクトの日程短縮のために率先して行動したなど、一般職であっても社内外でリーダーシップをとったと思えば書き出して職歴(Work Experience)に記載することは採用側に強力なリーダーシップを訴求することにつながります。

リーダーシップを書く時のポイントは「職務経歴書で数値化できない実績を訴求するとっておきの方法」を参照してください。

直結する経験を優先する

なんといっても次のポジションで要求される業務に近い仕事をしていた人が優先されます。中途採用の人材には、即戦力となる能力が求められます。転用可能なスキルがどれだけあるかは採用時の最大の決め手です。

同じ業界へのキャリアアップ転職であれば、自分で築き上げたネットワークを活かせる点を示すことができればアドバンテージです。
job descriptionで要求される内容にご自身のスキルや経験、センスをうまく絡めながらアピールし書き上げることでよりマッチングした人材として示すことができます。

キャリアチェンジで要求事項にマッチする部分が少ない場合は、Transferable Skillsであるコミュニケーションスキル(written and verbal communication)、カスタマサービススキル(Customer services)や統率力(Organizational skills)を活用可能であること、あるいは間接的であってもコアメンバーで業務をサポートした経験を記載するなど、内容を工夫して新たなポジションに臨むことを書きます。

職務経歴書は採用者の心を動かしみ記憶に残るものにしなければなりません。
採用者の心を掴むには、ありふれた決まり文句のようなフレーズではなく、自分の言葉で適性や能力を説明するをことが求められます。是非Power Verbsを活用して自分の言葉でUSPを作り上げてください。

英文履歴書が上手く書けない、作成したものを第三者の目で判断してほしい、見直してほしい、またブラッシュアップしたい場合は、ご相談ください。

募集ポジションに無関係な内容は書かない

10年以上のキャリアを持った転職者であれば、募集するポジションとは異なった部署や業務に携わった期間もあるでしょう。
様々な業種、職種を経験して輝かしい成果を上げたこともあると思いますが、「勝ち残る履歴書」にすることを忘れてはいけません。

外資系転職において採用側が求めるのはスペシャリスト。興味があるのは履歴書を見てどれだけそのポジションで活躍できる人材かということだけなのです。長いキャリアの中で素晴らしい成果を上げたことも書きたいという気持ちはわかりますが、ポジションと無関係の成果をいくら強調しても採用側には全く響きません。
逆に無関係の成果を書いたために要求されたポジションで必要としているスキルや経験が書けないという状況は本末転倒。この人は要求事項をちゃんと理解してないのではないかと思われてしまえば、その時点でゲームオーバー。ショートリストに残ることはできません。

書き上げた職務経歴書で条件に適う度合いを十分に示すことができない場合は2つの方法があります。

  1. 自分の関連スキルをより細かく分類して、深掘りした形で能力や資質を示すことを検討することで、採用側にスキルセットをアピールする。例えば
    ・develop and lead collaborative working relationships with key sales partners that deliver a 20% increase in sales.
    と書いてしまえば1つですが、・organize a day to day briefing with over 10 stakeholders to design online marketing.
    ・initiate the use of new digital media that contribute a 20% increase in partner sales.
    と2つに分けることで、より明確な実務を示すことができます。業務を細分化し、細かく成果をアピールできないかもう一度考えてみてください。
  2. Transferable Skillsを含める。
    問題解決能力や、リーダーシップ能力など、募集要項に記載された内容を遂行するのに役立つことを根拠と一緒に示すことで訴求力を向上させます。
まとめ

書類選考を優位性を持たせるには

  • サマリーには転用可能な成果を簡潔に記載し職歴を読んでもらうフックにする
  • 卓越した能力、成果がわかるものを示す。
  • リーダーシップ、統率力を示す事例を最低一つ入れる
  • 直結する経験とスキルで即戦力になることを強調する
  • 応募したポジションに無関係なことは書かない