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英文履歴書は自己プレゼン。結果を出す履歴書とは。

結果を出す英文レジュメ
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フォーマットは知っている、と思っている人。必要事項はすべて網羅されていますか?

私たちのライフスタイルが10年前と異なるようにジョブアプリケーションはPCやモバイルで提出することが当たり前になりました。
英文履歴書もすこしずつ変化し、項目や中身も時代に合わせたものにしなければなりません。
今回は、2020年以降一般的になった英文履歴書(レジュメ・職務経歴書のこと)に書くべき項目とその内容についてお話しします。

これから転職活動を開始する人、現在転職活動中でなかなか成果が出せない人のチュートリアルです。

フォーマットについて

英文履歴書(職務経歴書)の書き方が変化したとはいえ英文履歴書の役割が変わったわけではありません。スタイルは変わっても内容はより充実したものでなければならないのです。
今回は各項目にどのような内容を記載すべきかを押さえつつオリジナリティーを演出するためにレイアウトやコラムを工夫し採用担当者の目に留まる履歴書の書き方を説明します。
いわば、目にとめてもらうための英文履歴書、精読して印象に残る英文履歴書の作成方法です。

英文履歴書のフォーマットの内容
英文履歴書(職務経歴書)に盛り込むべき項目は職歴の長さやアプライする職位にもよりますが、ここに記載した項目を押さえれば、取締役へのヘッドハンティング用など特別なケースを除いて問題なく利用することができます。しかしながら、今までの業務において充分な経験や実績が不足している場合は、スキルを重点的にまとめることができるスタイルをお勧めします。(一般的に「Functional」と呼ばれますが、これについては別に説明します。

どんな項目を含むべきかを細かく説明するつもりはありません。むしろ、各項目を書きこむにあたり重視すべき点を説明します。

英文履歴書に必要な項目とそのポイント

名前(現在のジョブタイトル)

名前、現在のポジション、
現在のポジションをパーソナルインフォメーションに書くのを忘れないように。今のポジション(または最後のポジション)は採用時に最も重視される部分。書くことにより採用側が募集中のポジションに対する適合性が判断できるメリットがあります。直接募集とはかかわりあいないポジションである場合でも、志望動機まで読むきっかけになるのです。

コンタクトインフォメーション

住所、電話番号、Eメールアドレス、LinkedInのアカウントURLをLinkedInのアカウントがある場合は、記載しましょう。もし上司が外国人になる場合は、書かなくともLinkedInでプロフィールをチェックする可能性があります。
英文の職務経歴書に写真は不要です。しかし、日本語の履歴書なしで英文の職務経歴書のみで応募する場合は、顔写真があることはプラスです。

プロフィール・サマリー・志望動機

この部分には、過去の自分の業績を整理し次の仕事で生かすことのできる経験や実績を記載します。
プロフィールやサマリーは、経歴書の導入部分であり先に読み進めてもらうためのフックになる場所。最後まで興味を持って読んでもらうためにも求人募集に書かれている役割、職務内容を把握し、今、採用企業が抱えている問題解決に生かせる内容であることが必要です。
採用側では、募集したポジションの業務に生かせる経験かどうか、貢献できる資質があるかどうかを判断する部分。採用担当者目線で見たときに納得できるサマリーになっているかをチェックしましょう。採用担当者の期待する理想像を作り上げ、これからの就業先で活躍できることを思わせる内容にします。

Objectiveについて
Objectiveと記載されたレジュメサンプルを見たことのある方もいらっしゃると思います。タイトルの「Objective」も「Summary」も内容は類似しています。ではこの2つ使い分けがあるのでしょうか。

実際、どちらを使っても書類選考で大きな影響を及ぼすものではありませんが、ニュアンスが若干違います。
Objectiveは、どちらかと言えば、これから社会に出る新卒者や就業年数の浅いエントリーレベルの求職者、または、募集職種の業務内容と実績の関連性が乏しく、経験が生かせない場合や一致しない場合にObjective =「志望動機」としてタイトルをつけるイメージです。
Objectiveとして記載した場合は、ここに自分自身が募集ポジションで生かすことのできるスキル、業務のパフォーマンスを証明できる内容を記載しましょう。

「Summary」や「Profile」は、次の会社でも生かすことのできるスキルや経験を売り込むために積み上げたキャリアの要約として記載します。いわば即戦力となる資質を説明するのに適したタイトルです。

書くにあたっての注意点は「受かるプロフィール、サマリー、志望動機の書き方」を読んでください。

職歴・経験

日本の履歴書とは異なり、新しい仕事から書き始め、前の会社、その前の会社、その前の前の会社という順番で記載します。
それぞれの会社ごとの記載内容は、会社名、所在地(○○県△△市)、勤務期間、職位をまず記載し、そのあと実績を記載します。書く内容は、エントリーレベルなのか、中間管理職、マネージャーレベルなのか、部長、役員クラスなのかによってまちまちです。ここは最も重要な場所なので、「受かる英文履歴書『職歴(経験)』記載時の3つの要点」で詳しく説明しています。ここではエントリーレベル~ディレクター(部長、本部長レベル)へ転職する方に向けて説明します。

資格・スキル

自分のスキルをもれなく書き込む事が最も大切なポイントです。
自分が応募する職に対し、十分に執行できるだけの技能を持っているということを示す事が必要です。募集要項やその会社の状況などについて予め調べ、自分が役に立つことを主張できるものを書いておく必要があります。特に、外資系ではコミュニケーションツールとして英語が重要であり英検のグレード、TOEICやTOEFLのスコアがあれば書きましょう。ただし、客観的に見てマイナスのイメージになる場合、書くべきではありません。きれいごとではなく書類選考のための履歴書であること忘れないように。
インタビューで聞かれた場合に話しましょう。英語ができることはプラスですが、英語の良し悪しだけで採用が決まるものではありませんので、まず書類審査を通すことを念頭に書きましょう。まずはレジュメからライティングレベル(Writing Proficiency)を判断してもらう戦略です。

では、TOEFLやTOEICを受けたことがない方はどうすればよいでしょうか。キャリアが10年以上にわたり職歴から語学力が伝わればLanguage自体の記入さえ不要です。レベルは業務内容と履歴書の文面から判断されます。
ですが、キャリ実績が5年以下だったり、初めての外資系転職となる場合は、英文の履歴書を提出しているとはいえ自己評価して記入することをお勧めします。

Language Skills
English: Writing – Advanced/ Speaking – Intermediate など。
(語学力でBeginnerの場合は書くべきではありません。面接まで進んで聞かれたらレベルについて話しましょう。)

ただし本社(本国)の言葉、例えば、中華系なら中国語、フランス本社であればフランス語といったように本国の言葉が話せるのは強み。日常会話レベルでも記載します。

もし、採用者側が英語を母国語としない中国系の会社やドイツ、フランスといった欧州系列企業では、ビジネスレベルの語学力は経験不足をカバーしエントリーレベルのポジションであれば大きな武器になります。
もちろん管理職も大きなアドバンテージになりますが、管理職はスキル・経験を満たすことが条件であることは言うまでもありません。

別の項目で記載しますが、スキルについてはその到達度を自己評価するためにステータスバーが使われることもあります。レベルを具体的に記載しないと若干ファジーな印象になりますが、、。


English – Fluentの場合
★★★★★
French – Intermediateの場合
★★★☆☆

注:
稀にスキル項目にMS WordやExcel、Power Pointが使えることを書く人がいますが、逆に紙面の無駄遣い。MS OfficeのProficiencyは業務上使えないと支障が出るスキルでありスキルとして重要だったのはミレニアム(2000年)以前のお話です。

ここに記載するスキルとしては、例えばプログラミング言語やアドビのグラフィックソフト、アプリ開発や社内ネットワーク、セキュリティー構築(だけではありませんが)といったレベルが望ましいといえます。
また具体的な資格として書く場合、簿記は1級、英検も1級であれば書く。それ以外は書くべきではありません。中国語やフランス語といった他の言語はリーディング、ライティング、リスニングが日常会話レベル以上の場合に限りProficiencyレベルと一緒に書くようにします。
それ以外に記載するスキルとしては、業界特有のソフトウェア知識やハードウェア操作方法などは書くべきスキルと言えます。同業界への転職は類似したキャリアを持った競合も多く、次の仕事で転用できるスキルは書いておきましょう。

とはいえ、何度も言うように、次の職種で役立つスキルでなければ、採用側の加点対象にはなりません

デザインや業界団体からの著名な賞については、別項目で説明することが一般的です。

 

エデュケーション・学歴

学歴は自分のバックグラウンド。高校・大学・専門学校でどのようなことを学んだを伝える部分です。特定分野を深掘りしスキルや知識を習得して業務に生かしたことを伝えます。
このコラムには最終学歴のみを記載します。

必要事項:学校名(都道府県名○○市)、専攻、学位、卒業年
さらに、卒業後、別の業界に進むために改めて専門教育を受けた場合は、その学校名も記載します。その場合、最も高い学位を最初に記載し、そのあとに専門学校名を(2つ以上在籍した場合は新しい順番に)記載。必要事項は最終学歴と同じです。大学を卒業した場合は、高等学校歴は記載しません。
大学を出なおした場合は、より新しい学位を最初に記載します。

中には専攻とは全く異なった経歴を歩む方もいらっしゃると思いますが、最終学歴は記載します。採用ポジションが専攻内容と近い関係であっても直近5年~10年のキャリアを優先しますのでプラスにはなりませんが書かないのはマイナス。現在異なった業界で活躍しているのであれば、どこでキャリアチェンジをしたのか、面接までにその理由を整理しておきましょう。

特記事項

業界での受賞歴、メディアへの掲載歴や在職中の最優秀社員賞などを記載します。ボランティアや地域活性化など社会的貢献活動を自発的に行っている場合も記載します。
特記事項は一般的な名称であって、英文履歴書に項目とする名称ではありません。記載する場合は、「Awards 」「Skills」「Volunteering」など項目を分けて記載します。

Awards(受賞実績)は誰もが書ける内容ではありません。メーカー主催のコンテストで入賞した実績などがあれば、受賞年、アワードの名称、主催者名を簡潔に記載します。

Skills(スキル)はWork Experienceの説明では訴求できなかった能力をハイライトするため、さらに応募職種で転用可能なスキルをハイライトするために設ける項目です。

特に、外資系転職においてボランティア活動はプラス要因。海外では、ボランティア活動はコミュニティー奉仕活動のひとつとして、また自分の時間を人助けに活用するという点、ボランティアを通じて得るものの大きさがわかるという点で、特に外国人の上司が専攻に関わってくる場合大きな加点につながります。書類選考の時点ではわからないことですが、ボランティアの経験がある場合は(小さなことでも)迷わず記載します。

採用側では

  • プロアクティブなサービス精神
  • 思いやり
  • チームワーク
  • 対人関係の構築スキル

を評価します。書き方については「英文レジュメの Awards, Honors and Skillsが軽視できない理由とは」で詳しく説明していますので参照してください。

レファレンス

レファレンスは、不要か、必要か、意見が分かれるところですが、レファレンスは面接後の最終選考段階でおこなういわば最終チェック。求人の募集要項でリクエストされなかったり、オンラインで特に問われない場合は不要です。書類選考時点で必ずしも必要とされるものではないのです。
しかし、小賢しいかもしれませんがレファレンスとして記載できるリストが転職先業界の著名人であったりする場合は採用担当者を強く印象付けることができますので書くことをお勧めします。また、新卒者や社会人1,2年目で転職を迎える場合は教授の許可を得て名前を書いおくことをお勧めします。

レファレンスを要求されていない場合は、不要といいましたが、記載するメリットがあるのも確かです。

採用者側の印象
基本的にレファレンスは職場の上司を書きますので、チェックする内容は、勤怠状況、勤務態度、を把握したり、記載内容の信ぴょう性の確認(勤務時期や職位)などです。レファレンスが書けるというのは、応募者の記載内容に関する自信の表れであり、上司との確固たる信頼関係が維持されたなかでの円満退社・転職ととらえます。
いづれにせよレファレンスが書けるというのは、現在勤務中の(あるいは前職の)会社と良好な関係を維持していたことを証明する手段ですので、転職先の評価でも加点ポイントになります。(ちなみに、日本ではレファレンスに名前を書いても実際にレファレンスチェックが実行されるのは稀のようです。)

レファレンスの具体的な作成方法については「レファレンス(References)の書き方」で詳しく説明します。

クリエイティブなレイアウト

英文職務経歴書はシングルコラム形式で上から順番に項目別に分けすることは基本の型、タイプライターでタイプしていた時代から受け継がれている伝統的な型で日本でも職務経歴書の9割がこのスタイルです。
とはいえ、横並びの中で目にとめてもらうために、ひと工夫できる点が職務経歴書のメリット。印象に残るには、見た目を工夫してみることも手法です。日本語の職務経歴書も今後様々なタイプが受け入れられると思いますが、今、取り入れることで見た目の差別化が生まれます。

これはクリエイティブな感覚を必要とするポジションには特に有効です。
ウェブデザイン・広告・出版系の仕事やアパレル・インテリア・舞台演出系のデザイナー職であれば使うことをお勧めします。
とはいえ、外資系、日系を問わず中身が伴わないようであれば転職は容易に成功しません。

自己プレゼン資料としての経歴書
レイアウトを工夫することは、採用者の目に留まるだけではありません。
面接に進むということは当然実績が評価されてのことですが、プレゼン資料として合格したことを意味します。そこにはセールスピッチに相当するサマリーがあり、導入して会社の効率化、収益に貢献する詳細な資料が職務経歴という形で示されるのです。上手にまとめることで完成したプレゼン資料を提示することになるオリジナリティーのある職務経歴書は、まだ一部の人だけにしか取り入れられてないからこそ差別化の要因になります。

デザイン履歴書について
ただし、あまりファンシーなものにするのはお勧めできません。日本では、まだ伝統的なタイプライターで打ち込んだ作成したようなフォーマットが一般的であるため、オリジナリティーのある履歴書とはいえクリエイティブすぎるのは禁物です。また、どのような形であれ読みやすくなければなりません。日本で応募する場合は落ち着いた雰囲気になるように心がけることが大切です。

業界には業界の習わしがあるように英文履歴書にもドレスコードがあります。
面接でコンサバティブなリクルートルックを好むような企業であれば、スタンダードなシンプルなフォーマットが望ましいのは言うまでもありません。