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英文履歴書「Summary & Objective」の書き方、最終チェック方法

外資への転職で必要な英文レジュメ、サマリーの書き方
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英文の履歴書で必ず記載するサマリー(Summary)。プロフィール(Profile)と記載されることもあるとおり、今までの貢献を数行で簡潔にまとめたいわばキャリアハイライト部分。応募の理由だけではなく過去の業務でどのように貢献したかを、さらにハイクラスの転職であれば会社の成長にどのように影響を与えたかを説明し次の会社にも活用できる資質があることを伝える重要なぶぶんです。

では、採用側が目にとめる英文履歴書のサマリーとはどのようなものでしょうか。完ぺきなサマリー(Summary)を作成するポイントについて見ていきましょう。

サマリー(Summary)の役割

サマリー(Summary)の最も重要な役割はこの部分が英文履歴書のハイライトになるという点です。ここに職歴に記載した内容が集約されており、何十通もの職務経歴書の経歴を見ている採用側にとってサマリーは適性を要約しているものと捉え書類選考過程でも他の求職者と比較するうえで重要な役割を果たします。

人事のスクリーニングを通過した履歴書は採用責任者に渡されますが、採用責任者は通常業務をこなしながら候補者を選考するため限られた時間しか取ることができません。
サマリー(Summary)が職務経歴書で重要なのは、その次に続く職歴(Work Experience)の導入部分になり読む価値があるかどうかを短時間で判断することができるためだからなのです。

サマリー(Summary)の後を読まない職務経歴書では書類選考を通過することはできません。

Summaryに書くべき内容

サマリーには目標、採用時の優位性、転用できる資質、努力した結果成し遂げた優れた成果を盛り込むことが必要です。

ポイント
求人情報にある関連性のあるキーワード、ポジションを入れる。
過去の成果が転用可能であることを伝える。

採用側により相応しい人材であることをアピールできる内容にしなければなりません。

Summaryを書く前の準備

プロフェッショナルな経験を要約し落とし込んだサマリーを書くためにまず記憶にある成果をすべて書き出すことから始めます。年間計画を上回る営業成績、メディアで取り上げられた実績やクライアントからいただいた賞などは採用側でも注目する内容です。現在の会社にとどまらず、それ以前の会社で活躍した内容であっても、それが採用するポジションに生かすことのできる事例であれば言及する価値があります。

具体的にどのような内容を盛り込むべきでしょうか。

SummaryやProfileは関連する実績やスキルを簡潔明瞭に表現したものです。

  • 職歴とその経験年数
  • 関連する専門性
  • 過去の経歴でハイライトとなる成果
  • 優れたパフォーマンスが発揮できるスキル
  • 今回応募したポジション(募集要項に記載されたポジションを正確に記す)


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サマリー(Summary)の検証

サマリー(Summary)を作成した後は、内容について必ず検証してください。

業務経験を総括し、ハイライトしたものか

Summaryとは、日本語訳でも「要約」といわれます。したがって、その内容はそれに続く経験・職歴の中にあるより重要な成果に焦点を当て概略したものでなければなりません。
サマリーがまとまらない場合は、職歴を最初に書き、要約した上でサマリーに落とし込む方法で作成してみてください。

文章が簡潔・明瞭か。2つの「C」

必要事項はもれなく簡潔に記載されていますか?
求人内容にある職責に関連付けられたサマリーになっていますか?
だらだらと長いだけのサマリーは多忙な採用担当者のイライラの原因。サマリーを読んで合点がいかなければ、苦労して詳細にdrill downし書き込んだ職歴や経験の部分を読むことはありません。読んでもらえなければ書類選考を通過することができないのです。
英語ではいわれていること、それは履歴書はClear and Conciseでなければならないということです。
ポイントを押さえ求人ポジションに生かすことのできる成果をサマリーにしましょう。

英語の読みやすさを検証

私たち日本人は英語に触れる機会が限られています。思考回路も日本語のため、書き上げた文章が必ずしもわかりやすい英語で書かれているとは限りません。
最良のソリューションはネイティブチェックを受けることですが、協力的なネイティブスピーカーが周りにいる人はほとんどいないのではないでしょうか。そのような場合は、まず自分で声を出して読んでみてください。
読みにくい文の構造になっていませんか?読みにくい文章は意味が分かりにくい場合が多いのです。
採用の決め手は英語だけではありませんので、日本人の英文履歴書は多少わかりにくくとも推測して意味を把握しようおもう採用担当者も一います。とはいえ、どんなに素晴らしい成果を持っていても相手に伝わらなければ加点要因にならないことに留意してください。

頭脳をリフレッシュして再検証

書き上げた直後は、文章を作成した思考回路がそのまま機能すすため、なかなか間違いに気づきません。1日寝かせて翌朝もう一度読む、朝書き上げたものであれば夜に読み直すなど、最低2回は読み返してください。
すぐに頭に入る文章であればおそらく問題ないでしょう。すこしでも意味が通じないと感じたり自然に意味を把握できなければ、読みやすいように修正することを繰り返し実施してください。一度書いたら時間をおいて読み直す。初めて目にする人の思考回路に近い状態で頭脳をリフレッシュし意味の通じる文章かを自問してください。

ハイライトとなる成果については2~3ぐらい事例を記載するのも理想です。もし記載する際は、類似した成果ではなく異なった分野(例えば、営業成績と部下のタイムマネージメントなど)で成果を記載することによって多方面での力量をアピールすることにつながります。

サマリー(Summary)をダメにする書き方

最後に、多くの求職者が陥りやすい間違いについても触れておきます。
日本語の履歴書の志望動機にも当てはまりますが、どの求人にでも使えるようなサマリー(Summary)やプロフィール(Profile)というのは書類選考に通過する可能性が低くなることを認識していると思います。
今回は、特に英語の履歴書を書くときに注意しなければならないことを採用者側の意見としてお伝えします。

常に採用担当者のマインドで考える

採用担当者が目を通す候補者の英文履歴書は何十通にも及びます。その中で記憶に残るために必要なことは他の候補者と違う言葉で印象付ける必要があるということです。

Responsible for…
Organized and improved workflow…
応募する側にとってウェブサイトの参考事例としてあちこちの英文履歴書で取り上げられている単語は無難に思えて、つい使いたくなってしまいますね。
この2つ以外にも業務の詳細を説明する言葉はたくさんあります。特に一般的な日々のルーティンを表現する単語は適性を表現することは可能であっても特筆すべき自分の業績をハイライトするパワーワードではありません。
まして、採用担当者側の気持ちに立ってみれば、このような書き出しで始まるサマリーは頻繁に見ることになりインパクトのないサマリーなのです。特にパーソナルインフォメーションのすぐ下に罹れるサマリーでは、履歴書全体が例文を書き写して提出した様に感じてしまうことさえあるのです。
一般的に使用される言葉、特にイディオムはは安易に使用せず、どうしても使用する場合はその真価(本当にハイライトになる業務なのか)をもう一度検討してみてください。
ご自身の強みをアピールできるパワーワードを使用するなど単語を選びから文章構成まで深く考える必要があるのです。

パワーワードについては「英文履歴書の書類選考をパスするための戦略:パワーワードの選び方」で詳しく説明しています。