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職務経歴書で数値化できない実績を訴求するとっておきの方法

数値化できない職務実績を表現する方法
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職務経歴書の経歴には相対的な貢献度を数字で書くことが効果的であることはキャリアアドバイザーからも言われていることですね。
とはいえ、実際に貢献しているけれど、業務内容を数値で示すことができずに履歴書作成に悩んでいる人も多いはず。10年以上採用側として書類選考をした中で、なかなか数値では表わせない成果を上手に採用側に訴求していると思った職務経歴書の内容をもとに、そのヒントをお伝えします。

数値化が困難であっても訴求力の高い実績には、1.リーダーシップスキル、2.業務改革能力、3.評価・顕彰実績の3つがあります。

経理や総務、クリエイティブ部門、また、業務上アシスタントとして営業をサポートしていた、あるいはバックオフィスでカスタマケアの一員として働いていた場合など、実際の会社の売り上げにどれだけ結びついたか判断することが困難な場合は、是非この3つを盛り込んでください。
それでは一つひとつ説明します。

リーダーシップ

リーダーシップは、Transferable Skillsの代表的なもの。特に、違う業界に進む場合や、現在と異なる職種やポジションに応募する場合は、むしろ書く必要のある内容です。
ここで重要なのは、リーダーシップを発揮したと表明することではなく、そのリーダーシップによって成された結果を説明することを頭においてください。

リーダーシップにはいくつかの要素があります。

優秀なリーダーシップは口頭やメールでのコミュニケーション能力によって発揮されます。
プロジェクトを任されたら会社として、部署としてプロジェクト終了後に期待できるプラス面や任されたスタッフが得ることのできる恩恵・ベネフィットを説き自ら協力し合う動機づけをすること、利害関係者を巻き込んで調整し推進する能力がリーダーシップ能力です。
プロジェクトの途中で各々の利害関係が衝突することがあれば、リーダーとして問題解決能力も必要になり、期限内に完結するためあらゆる関係者を取りまとめながらのタイムマネジメントスキルも必要になります。

単にチームを取りまとめることがリーダーシップではありません。

  • リーダーとして関係者をどのように取りまとめその結果関係者が得たものは何か。
  • リーダーシップが証明できる関係者の信頼をいかにして獲得したか。
  • 関係部署や各ステークホルダーをどのように取り仕切ったか、その結果どのような効果が生じたか
  • プロジェクトを成功させるために関係部署にどのように働きかけたか。
例文

Provide leadership and coaching for team members to communicate effectively, resolve conflicts efficiently changing working environment over time.
Reopen a line of communication with key clients by assigning dedicated account representatives that deliver strong growth in revenue.

 

職務経歴書に書くリーダーシップは他者からの評価や及ぼしたインパクトを中心に書きます。

業務改革能力

大きな枠組みの中で生産性を向上や業務の平準化に貢献した業務改革であればわかりやすい事例ですが、例えば通常業務の効率化を図ってチーム内のプロセスを改善を実行したことも気づきにくい業務改革。
まず、現在・過去の職務遂行の中で担当者の一人として策定したルールやプロセスが時間の短縮や効率化に結び付いたと思われる事例はないか、思い出してみましょう。
繁忙期を乗り切るため、あるいは業務拡大で効率よく業務を回す必要性から効率化に取り組むケースもあるはずです。

採用側で注目するのは自主的に創意工夫で効率化を推進する能力であり業務を回しながら改革に取り組む姿勢です。

  • スムーズな業務遂行のために何をどのように改革しどんなメリットを得たか
  • 業務改革のために自ら策定したプロセスやルールは会社(部署、チーム)にどのような影響を与えたか
例文

Eliminated duplicated work that creates learning opportunities for customer care teams to achieve the highest level of customer satisfaction ever.

最初からKPIを計測するつもりで生産性の向上に取り組んだり、業務改革というお題目の中で実施しないと数値化が難しい業務改革です。とはいえ、残業時間の削減や二重業務の解消に結び付いたことなどで数値化できるものがあれば貢献度を計る指標となりますので、積極的に活用してください。

表彰・顕彰実績

表彰や顕彰実績もいろいろありますが、一番書きやすいのは社内での優秀社員賞トップセールスアワードといった表彰ではないでしょうか。優秀社員賞(Employee of the Year)であれば、どのような活躍が認められたかが明確であり、貢献した内容と一緒に記載します。

外郭団体、業界、取引先の賞(例えば「ベストサプライヤー」)もあります。
時にアワードは会社向けに授与されるものですが、リーダーとして推進した結果の受賞歴であれば、自分の果たした役割を簡潔に記し訴求する方法もあります。

メディア掲載実績も評価される部類に入るものです。
メディアへ掲載は社会のトレンドや潮流を汲んだものでなければ簡単に取り上げてくれるものではありません。選ばれた製品やサービスのみが恩恵にあずかる足跡です。
アプリケーションの開発に携わり開発リーダーとしてメディアに掲載された実績があれば時期と媒体名を明記し成果として記載しましょう。採用側の評価も高くなります。

ただし、表彰や顕彰実績は応募した職種に関連した内容、少なくとも同じ業界のメディアに掲載されたときに効果を発揮するものです。無関係の内容はかえって見当はずれとみなされますので書かないように気を付けましょう。

  • 表彰は何に対する貢献・業績が認められた結果であるか
  • 業界(あるいはクライアント)アワードの名称と受賞したときの自分の役割(中心的な役割を演じたことがわかるように記載)

 

まとめ

職務経歴書に数値化できない貢献を書く場合も、必ず応募するポジションに関連づけること。

部署やチームで取り組む業務改革は些細な改善の積み上げからもたらされることも多いため見過ごしがちです。職歴を書く前に今まで取り組んできた業務を書き出し細分化させれば1枚、あるいは2枚に不足なく適切な量で書き上げることができます。